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2008/3/19
 Apple MacPro(MA970J/A)

 いままでMacOS 9.2.2を使っていたが、さすがに周りの環境に合わすことが難しくなったのでMacOS X へ移行することにした。どうせパソコンを買い換えるなら最新のものがいいと考え、約1年半ぶりにモデルチェンジしたMacProの発売を待ち、今回導入した次第である。

 新しいMacProはAppleが誇る史上最速、最もパワフルなMacintoshである。CPUにIntel Xeon "Harpertown"プロセッサ×2を搭載し、前モデルと比較すると約2倍の処理速度を誇る。とはいっても、自分は1.28GHzのG4からの乗り換えなのでMacProの処理速度への期待はかなり大きい。さて、MacProの実力やいかに!?


ヨドバシカメラで購入 店員の返事にビックリ

 ヨドバシカメラで買えば5%のポイントが付き、Apple Storeで購入するよりもお得なのでヨドバシのネットショップで購入しようと考えた。が、面倒なことに10万円以上の振り込みができなくなっていたので店頭まで出向かざるを得なくなった。

 さて、店頭でヨドバシの店員に「MacProください」と言ったら思わぬ返事が返ってきてちょっと驚いた。というのも、店員曰く「前のモデルですか? 今のモデルですか?」と訊ねてきたのだ。同じような金額でわざわざ性能の劣る前モデルを買う客なんて普通いないだろうし、まるで「白にしますか、黒にしますか?」みたいに同等な商品を訊ねるかのような言い方に違和感を覚えた。せめて「前のモデルの在庫もありますが、現行のモデルでいいですか?」くらいの言い方にして欲しい。あまりのトンチンカンな問いに「もちろん、今のモデルです!」と、わざわざ「もちろん」との修飾語を付けずにはいられなかった。
 あと、ネットショップなら送料無料なのに店頭での購入だと1,155円の送料が別途かかるとのこと。わざわざ店頭まで出向いたのに何故送料まで負担しなければならないんだ…。この後、「ゴールドポイントカードIC eLIO」を作ったのは言うまでもないだろう。

Apple Store(Japan)
MacPro
標準構成価格:¥349,800(税込)


セットアップ

 翌日、ヨドバシからMacProが届く。箱のサイズはでそれほど大きくはないが、MacProの筐体はPowerMac G4より二回り大きく、アップルが「ワークステーション」と呼ぶのもこけおどしではない印象を受ける。他のメーカーでは筐体カバーにスチールを用いるのが主流になっているが、MacProは贅沢にもブ厚いアルミ板を全体に使って質感と放熱効果を高めている。もっとも、筐体デザインはG5から変わりなく、見た目の新鮮さはゼロでカッコイイとも言えないが…。米びつの進化形…。
 付属品はキーボード、マウス、DVI-VGAアダプタ、USBキーボード延長ケーブル、インストール/リストア用DVD、製品マニュアル(印刷版・電子版)。製品マニュアルはペラペラで、新製品が出てくる度にシンプルになっていく。電子版マニュアルはMacProのLeopard専用というワケでもなさそうなのでちょっと混乱が予想される。


付属品
えらくシンプルな構成


 キーボードはとてもシンプルなデザインでナカナカいい感じだが、キータッチはストローク量が小さいためか、何となく固い感じがして滑らかとは言い難い。マウスは小さいホイールが思っていたよりも便利で快適な操作を実現している。ただクリックの押し場所によって「キュシュキシュ」と不快な音が発するのはマイナス。あと分解できない構造なので徹底した清掃ができないのもいかがなものかと思う。

■ハードディスク・ドライブの増設
 500GBのHDドライブ(HDP725050GLA360)を2台+320GBのHDドライブ1台を増設する。ベイ1の標準搭載HDをシステムとアプリ用にし、ベイ2をデータ用、ベイ3をバックアップメインに、ベイ4はWindows用に使う。増設は非常に簡単で、引き出しのようなキャリアに固定して差し込むだけ。増設HDはさらにパーティションで区切って仕事用やプライベート用などに分ける。
 最近のHDDはマスターやスレーブなどジャンパーピンで設定する必要がないから楽だ。九十九電機で購入。


国内メーカーを応援したいので日立製をチョイス。
でもMADE IN CHINAなんだね、チップはサムスン…


■グラフィックカードの増設
 標準装備のグラフィックカードで2台までモニタを繋げられるが、モニタ3台体制にしたかったのでグラフィックカードを1枚増設した。動画はまず扱わないのでアップル純正で低価格の「ATI Radeon HD 2600 XT Graphics Upgrade Kit for Mac Pro(MB198Z/A)」をチョイス。純正なのでドライバを別途インストールする必要もなく、カードをPCIスロットに差し込むだけで増設作業は完了。Amazonに注文したら翌日届いた。早っ!

AmazonだとApple Storeで購入するよりも安くてお得。

 メモリの増設もしたいが、もう少し値下げされてからにしようと思う。


MacPro 起動!

 とりあえずセットアップを終え、いよいよ電源の投入である。「ポチッとな。」・・・、『ジャ〜ン!♪』無事起動音が炸裂。モニタ画面にアップルマークが現れ、クイズタイムショックのようなグルグル回るアイコンが出てきます。初めてのパソコンの電源投入ってちょっと緊張しますな。
 起動は早い。動作音も非常に静か。いままでのPowerMac G4は猛烈な騒音をまき散らしていたのでこの静かさは嬉しい。まず最初にモニタの解像度設定。そしてマウスの調整、表示オプションの設定。アプリケーションフォルダには色々ソフトがあるので「なんだ、こりゃ?」といろいろイジくっていく。
 Leopardの目玉機能の一つといわれている『Time Machine』だが、どうでもいいようなファイルまでもまとめてバックアップしてしまうのでHDの容量をメチャクチャ食い、尚かつマシンのパフォーマンスが若干落ちるようなのでとりあえず機能OFFにしておく。『Time Machine』を使う場合はHDDの増設か、大きく切ったパーティーションが必要だ。また、いくら過去のデータを引き出せるといってもHDD自体が壊れたらすべてがパァになってしまうことに注意したい。現時点では重宝しそうな付属ソフトは『Font Book』くらいしか見当たらない。
 一通り操作環境を整えたら次は重要なネットワークの設定である。


紆余曲折の無線LAN

 インターネットは無線LANでやろうと思い、何の疑いもなく『AirMac Extreme カード』(M8881J/A)を別途購入した。MacProのカバーを開けてカードの取り付けスロットを探すも何故かそれらしいものが見つからない。疑問に思い既存のパソコンでネット検索を掛けてみたら、どうやら自分が購入した『AirMac Extreme カード』とは別物の『AirMac Extreme』(MB363J/A)でないとダメらしいことが判明。


この『AirMac Extreme カード』はMacProでは使えない

Apple Store以外では『AirMac Extreme 802.11n』は付けてもらえない
 せっかく買ったのにそりゃないよ、とガッカリ…。アップル製品全般に言えることだが、新製品が出ても製品名を同じままにするのは不親切だと思う。「iMac」などは初代のボンダイブルーから一貫して同じだし、せめて「Quadra700」や「Power Macintosh 8100」みたいに数字を足して差別化して欲しいと思っているのは私だけではないハズ。
 ここでボヤいても仕方ないのでMacProに対応した『AirMac Extreme 802.11n』を改めて購入しようと思ったが、売っていません。え、売ってないの!? 何故だかAppleでは『AirMac Extreme 802.11n』の小売りをしていないんです。入手不可能。『AirMac Extreme 802.11n』はApple StoreのBTOで注文しなければ取り付けてくれないのだ。何故こんな意地悪をするんだ、アップル!(怒

 Leopardのヘルプには、「AirMac カード対応のコンピュータを使用している場合は、コンピュータに付属の製品ドキュメントに取り付け手順が説明されています。 インターネットに接続可能な場合は、アップルの Do-It-Yourself の Web サイトで取り付け方法を調べることができます。」とあるが、ドキュメントにもWeb サイトにもそのような説明はおろか、取り付けスロットの場所の記述さえない。ユーザーが個人で取り付けることは初めから考えていないようだ。


本来はここに『AirMac Extreme 802.11n』が装着される…

■苦肉の策、サードパーティ製
 無線LANの親機とは階が違うのでどうしてもワイヤレス環境を構築しなければならない。再びネット検索を行い、いくつかのMacProで使える無線LAN製品を探し出した。1つは秋葉館オンラインショップで売られていた『Aria extreme N』。MacのCPUアップグレードカードで有名なSonnetの製品だ。11nにも対応し、ほぼ『AirMac Extreme 802.11n』と同じ性能を持っているようだ。が、価格は倍。ちょっとバカらしいし、ウチの親機は11nには対応していないのでこの製品はパス。

Sonnet『Aria extreme N』13,800円(税込)


 次に目に付けたのがPLANEXというメーカーの『GW-US54Mini2W』。Windowsでは普通にあるが、Macに対応している数少ないUSBタイプの無線LAN子機。最大54Mbpsのデータ通信が可能で性能的には合格点。しかもAmazonでは実売1,890円(税込)(しかも国内送料無料!)と低価格。これは購入してみる価値あるでしょうということで、ショッピングカートに入れた。翌日届いた。Amazon、早っ!



PLANEX『GW-US54Mini2W』1,890円(税込)

 ユーティリティソフトは英語版(Windows版は同社Webサイトから日本語版がDLできる)だが、日本語マニュアルが付属しているのでそれをよく読めば設定できる。(追記:現在は日本語版のユーティリティソフトがリリースされている。)で、やりました!ネットに繋がりましたぁ!天皇陛下万歳! なんか、いつもそうなんだが、ネットが繋がった瞬間って閉鎖された空間が一気に世界に広がったような気分になりますな。純正の『AirMac Extreme 802.11n』より格段に安くネットに繋がってちょっと得した気分も。

 しかし、世の中そうは甘くないようだ。というのも、起動時にユーティリティの立ち上げに時間がかかったり、USBアダプタを認識しないことが度々あり、イチイチアダプタを抜き差ししなければならなかった。さらに致命的に感じたのは「落ちやすい」こと。ブラウジングをしている最中に何の前触れもなくシステムが落ち再起動を余儀なくされるのだ。この原因が『GW-US54Mini2W』によるものとは断定できないが、もっとも怪しいと考えざるを得ないだろう。

■結局、純正の『AirMac Extreme 802.11n』
 ということで、やはり「純正に勝るもの無し」との結論に至り、修理扱いで何とか『AirMac Extreme 802.11n アップグレードキット』を入手した。(初めからこうすりゃよかった。)


これがクセ者『AirMac Extreme 802.11n』(MB363J/A)
海外では商標の関係からAirPortと呼ばれる。



『AirMac Extreme 802.11n』を増設したMacPro
下の一回り小さいモジュールはBluetooth



 『AirMac Extreme 802.11n』装着後は起動も早くなり、メニューバーに電波のアイコンも表示されるようになって実に快適。受信も高レベルで安定。そして最大の懸案だった「落ちる」現象もすっかり無くなった。やはり純正の底力といったところだろうか。

 これからMacProを購入する人で無線LANを考えているのなら、Apple StoreのBTOで初めからオプションで付けてもらうのがいいだろう。以上、人柱からの報告でした。


周辺機器の接続

 外科的セットアップは周辺機器の接続を残すのみ。モニターは3台すべてデジタル接続。タブレットとA4スキャナはUSB接続。外部スピーカーはステレオケーブルで接続。ここまでは問題なかったが、困ったのはプリンタとの接続。
 OKIデータのA3対応カラープリンタ『MICROLINE 3050cV』はMacOS X 10.5に対応するドライバがまだできておらずお手上げ状態。(3月5日にプリンタドライバアップデートがリリースされ無事使えるようになった。) キヤノンのA3モノクロプリンタはEthernet接続に未対応なのでMacProだけUSB接続。アルプス電気のMD-5500はIntel Macに未対応で完全にダメ。SCSI接続のMOドライブは論外だろう。しばらくPowerMac G4をサブとして残しておかなければならないようだ。
 あとはA3対応のエプソンのスキャナ・ES-6000H。これもSCSI接続だが、ネットワークに繋げられる『ネットワークスキャニングボックス(ESNSB1)』を追加購入してMacProでも使えるようにした。ただし、Photoshop CS3で使う場合、ロゼッタで起動しないとTWAIN機器として認識しないのがたまにキズだ。



ソフトウェアのセットアップに続く →


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