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フォント雑記帖
フォントに関する戯言を中心にダラダラ無責任に記した雑記です。[無断転載厳禁]
コメントは書き込んでもらっても返事は原則としてしていません。コメントする場合は返事はないものと思って下さい。
フォント雑記帖: 2009年9月アーカイブ




2009年9月アーカイブ

  『欧文フォント』ページ拡充2009年9月28日 01:06
 以前からちょい隠しページとして公開していた『欧文フォント』ページですが、「MacOS X 10.5」と「Windows Vista」の両OS、「Adobe Illustrator CS3」に付属している欧文フォントを追加掲載しました。自分でいうのもなんですが、これはけっこー便利ではないかと思います。

http://www.akibatec.net/wabunfont/library/ohbun/ohbun.html

 Macをセットアップしてから欧文フォントはデフォルト状態で放置していて、フォントメニューにダラダラ表示されてちょっと鬱陶しく感じていた。欧文フォントは特定のものしかほとんど使わないので、他のはどんなフォントなのかもよく把握していませんでしたが、今回リストにしてみて使わなさそうなフォントがよく分かってゴッソリ削除することができました。
 しかし、沢山フォントがありましたが、目新しく感じたものはあまりありませんでしたね。そんな中で1つ面白いフォントが。それは「MacOS X 10.5」に入っていた「Apple-Symbols.ttf」。


Apple-Symbols

 アップルマークやらSCSIアイコン、ADBアイコンからNewtonアイコンまで。使い道はともかくとして、古いマックユーザーなら懐かしがっちゃいますね。

 『欧文フォント』ページはDTPの現場でも、相手先がフォントを持っているかどうか分かるので実用的ではないかと思います。検索でヒットするようにフォント名はテキストにしています。ぜひ、活用してみてください。


●たかデザインプロダクション『タカ悠光』『タカ悠京』
 たかデザインプロダクションより新書体『タカ悠光』『タカ悠京』がリリースされました。一時期流行ったお煎餅『おばあちゃんのぽたぽた焼』の雰囲気のする、まったり柔らかいイメージの書体です。(『ぽたぽた焼』のパッケージデザインに使って欲しいなぁ。(笑 ) 残念ながらフォントを持っていないのでここで使い勝手を披露することはできませんが、面白い書体なので同社Webサイトでチェックしてみてください。価格的にプロ向けですね。

たかデザインプロダクション:http://www.takadpro.com/

  タイプラボ 新書体『ルイカ』2009年9月24日 01:11
 先月11日にタイプラボから新書体『ルイカ』ファミリーがリリースされました! ちょっとモダンなゴシック体のファミリーで、なんと9ウエイトの展開となっています。これだけウエイトが揃っていると本文からロゴまで何でもござれって感じですね。


9ウエイトも揃えました!

 作者である佐藤氏の紹介文によると『大きめで読みやすく、クセのないシンプルなデザインです。』とありますが、まさにその通り。今フォント業界でトレンドとなっているユニバーサルデザイン的な特徴も盛り込まれている感じで、「もっとも新しいゴシック体」という表現がピッタリではないでしょうか。美しくて読みやすい、最先端を行くゴシック体です。


競合する他社書体(極太ウエイト)との比較


OS 標準搭載書体(本文用)との比較(PDF)

 大手メーカー製と比べてもまったく遜色ありません。というか、モリサワやフォントワークスでも氏の書体を採用しているんですから当然と言えば当然ですね。極太ウエイトは線の混み合った部分の処理が難しいのですが、ナチュラルにさばいていてさすがです。
 氏の書体全般に言えるのですが、非常に洗練されていて20年前にデザインされた書体もまったく古くささを感じさせないんですよ。間違いなく、国内トップクラスの書体デザイナーです。

 この質の高いフォントが1書体2,730円。9ウエイトセットだと19,110円。これはハッキリいって爆安だと思います。大手メーカーがOpenTypeフォントのPro仕様にして発売したら1書体15,000円は取るところでしょう。

 タイプラボのサイトでは文字数が制限されている教育漢字版の『ルイカ』を無償配布しているので、是非DLして試してみてください。

・価格:各2,730円(税込)
・Mac及びWindows版 TrueTypeフォント

タイプラボ:http://www.type-labo.jp/

  フォント910 新書体リリース!32009年9月18日 01:30
 またまたフォント910の新書体を取り上げます! 今回は先日9日に発売されたばかりの『SFオールド・ジー・クリフ』と『SF新綜明朝かな』です。



 『SFオールド・ジー・クリフ』は既存の『SFジー・クリフ』に欧文活字書体のブラックレターのテイストを取り入れたデザイン。ヨーロッパをイメージさせたい場面で特に活きてくる書体です。


これがブラックレター。ドイツ文字、ジャーマン書体とも言われ、かつてドイツの国字として使われた。
ちなみに、米国ではテキスト、英国ではゴシックと呼ばれる。



 作例はやはりドイツ関係ということで、ヒトラー暗殺計画の「ワルキューレ作戦」を映画タイトル風に作ってみました。元々装飾書体なので、凝ったデザイン処理をしなくても雰囲気が出ますね。[使用アプリケーションソフト:Adobe Photoshop CS3]


 『SF新綜明朝かな』は6月にリリースされた『SF新綜ゴシックかな』の明朝体バージョン。この書体もただ字間を詰めただけの処理で簡単にロゴっぽいものが作れます。プロの現場では時間のないときにこういうデザイン性の高い個性派書体はとても重宝します。[使用アプリケーションソフト:Adobe Illustrator CS3]

 以上のようにとても魅力的なフォント910の書体ですが、1つだけ注文。かな専用書体ということで漢字はもちろん英数字も含まれていないのですが、これだけは入れて欲しいグリフが1つあります。それは「・(中黒)」。カタカナをよく使うのですが、カタカナの単語には高い確率で「・」が使われているので、これも含まれていると置き換える手間が省けて大変助かるんですよね。検討のほど、よろしくお願いいたします。

・OpenTypeフォント:各1,500円(税込)
・Mac/Windows で利用可

フォント910:http://www.font910.jp

  フォント910 新書体リリース!22009年9月12日 00:37
 5月と6月にフォント910から新書体がリリースされましたが、そのフォントをご紹介。

 リリースされたのは次の5ファミリー、21書体です。

  • SFセイゼンゴシックW2/3/4/5/6/7/8
  • SFセイゼンロマンW2/3/4/5/6/7/8
  • SFジー・クリフかな W3/8
  • SF角POP体かな W3/8
  • SF新綜ゴシックかな W3/6/8


     どの書体も質が高い上に個性的なので、プロユースにも魅力的に映るフォントといえるでしょう。グリフのデザインはそのままに、ちょっと加工するだけでオリジナリティ溢れるロゴが簡単に作れてしまいます。作例を幾つか作ってみました。


     「SFセイゼンロマン」の作例。デザイン性の高い書体なのでロゴデザインにピッタリ。本文にも使える細いウエイトから太いウエイトまで揃っているので用途の幅が広いのも嬉しい。[使用アプリケーションソフト:Adobe Illustrator CS3]


    雰囲気のある書体を使うと、チョコバナナもおいしそうに見えますね。(笑

     「SFセイゼンゴシック」の作例。ベタ組みに近い使い方だが、それでも味のある演出ができる。この書体もウエイトがW2〜8まで展開されていて、あらゆる場面に対応が可能だ。「SFセイゼンゴシック」と「SFセイゼンロマン」は共通の骨格を持っているので、同じ紙面に使っても統一感を持たせることができる。[使用アプリケーションソフト:Adobe Illustrator CS3]


     フォント910は、9月9日に『SFオールド・ジー・クリフかな』『SF新綜明朝かな』(それぞれW6,W8の2ウェイト・計4書体)を発売し、意欲的に新書体を開発している。今後の新書体にも注目していきたい。

    ・OpenTypeフォント:各1,500円(税込)
    ・Mac/Windows で利用可
    ※フォントは かな書体専用。漢字や欧文などは含まれていない。

    フォント910:http://www.font910.jp

  •   エム・ピー・シー 倒産2009年9月11日 13:14
     ちょっと今さらではありますが、「MPC看板フォントシリーズ」を販売していた株式会社エム・ピー・シーが先月倒産しました。
    http://www.shinbunka.co.jp/news2009/08/090807-04.htm


    昭和モダン体

     個性的でレトロ感のある「昭和モダン体」や中村征宏氏デザインの「ハイパースクエアU」など、魅力のあるフォントを販売していただけに残念でなりません。 今となってはこれらのフォントの権利がどうなるかわかりませんし、最悪の場合、もう二度と世に出ることがないかもしれません。

     既に流通分しかありませんので、欲しかった人は今すぐ購入した方がいいでしょう。

    「MPC看板フォントシリーズ」(Amazon)

      大和堂『疾風』2009年9月 7日 00:00
     永らく放置していた当雑記帖ですが、不具合をやっと解消したので5ヶ月ぶりに再開です。本当は1週間に1度くらい更新したいのですが、なにぶんにも超筆無精なもので...。(汗

     大和堂より新書体、『疾風(ハヤテ)』が近日発売されることとなりました。『疾風』は やや斜体がかった隷書体なのですが、同社の『大和楷書』同様に手書きのテイストを強く残したデザインが特徴と言えます。やはり手書き独特の味わいがあるので、用途によって非常に魅力のある表現が期待できます。

     やはり石碑などに使うといい味が出そう。


     デザイン書体(飛燕)も年内に完成予定とのことです。どのような書体なのか楽しみですね。それから、大和堂のホームページが公開されました!

    http://daiwafont.jp/

    ●大和堂フォントの販売サイト
    アマゾン
    デザインポケット
    デザインエクスチェンジ
    フォントアライアンスネットワーク