【Gothic/Blackletter】ゴシック/ブラックレター
|
15世紀ごろ手書きで使用されていた書体を活字にしたものをゴシック(テキスト・ブラックレター)と呼びます。ドイツでは第二次大戦前まで国字とされていました。現在日本で呼ばれているゴシックとは違いますね。

【ヴェネチアン】Venetian
ルネッサンス期にイタリアで古代ローマン書体が復活し、ヴェネチアでその古代ローマン書体を活字にしたのが名前の由来。

【オールドフェイス】Old Face
オールドフェイスにはイギリス系とフランス系とがあり、イギリス系は1722年にウイリアム・カスロンが設計した「Caslon」が有名。フランス系は1500年頃にクロード・ガラモンが設計した「Garamond」が有名です。

【モダンフェイス】Modern Face
産業革命期の工業化風潮を反映して機械的に設計された、美しく機能的な書体です。代表的な書体は1787年にイタリアのボドニによって設計された「Bodoni」です。和文の明朝体にも影響を与えました。

【20世紀書体】
1900〜1920年頃製作された書体を20世紀書体と呼んでいます。代表的な書体はセンチュリーマガジンのために設計された「Century Old Style」です。

【イタリック】Italic
元々は独立した書体でしたが16世紀末以降、オールドフェイス、モダンフェイスを斜体にした書体のファミリーのひとつとなりました。注意すべき語句や他国語・出版物名・船名などを示すのに用いられる。

「サン」とは無いという意味で、つまりセリフのない書体です。米国ではこの書体のことをゴシック体と呼んだことから、日本でもサンセリフ体のことをゴシック体と呼ぶようになりました。1920年以前のものをオールドゴシック、1920年以降のものをモダンサンセリフと呼んでいます。モダンサンセリフで有名な書体は「Futura」、「Univers」あたりでしょう。

サンセリフ体に文字と同じ太さのセリフがついたような書体。平板(スクエア)なセリフの形がエジプト人神殿の石柱に似ていることからスクエアもしくはアンチークと呼ばれている。また、書体の太く黒い部分が未開のアフリカのイメージがあったのでエジプリアンと名付けられたといわれています。代表的な書体は「Stymie」です。

和文の草書体に相当する書体。特に筆で書いた書体をブラッシュと呼んでいます。

軍用車両や木箱などに用いるような文字。ステンシルとは、文字の部分を切り抜き、インクが通過するようにした型紙のこと。

18〜19世紀頃、広告や書籍の見出し用に、従来の書体よりもさらに人目につくようコントラストを強くしたものをディスプレイタイプと呼んでいます。現在ではあまり使われていないようです。

コンピュータのモニタ画面や、電光掲示板等に表示されるような書体。

セリフを持ち、線が均一の太さをしている書体。
